オーストリア在外研究中、日本の家はどうする?

在外研究の間、1年という長い時間家をあけることになります。

持ち家にしろ賃貸にしろ、この間の家の管理は大きな悩みの種の1つです。

今回の記事では、日本の家の管理について僕の経験をシェアしたいと思います。

日本の家の管理について

多くの大学で在外研究期間は1年間となっていると思います。

1年・・

これが絶妙な期間なんですよね。今回の記事のテーマである『家の管理』という観点から見ると、放っておけるほど短くもないし、かといって完全に引き払ってしまえるほどには長くもない

まさに、『帯に短し、たすきに長し』状態ですよ。

まあ賃貸の人か持ち家の人かで、気にするポイントが少し変わるとは思いますが、いずれにしても面倒臭いことには変わりません。

まず賃貸の人と持ち家の人で、家の管理という意味でどんな違いがあるか整理してみましょう。

チェックリスト

持ち家の人

  • 1年間どうにかして管理する必要がある。(さすがに売却はないでしょう)
  • 家賃はないけど、ローンを支払続ける必要あり。
  • 固定資産税とかその辺の扱いが非居住者(国内に住所がない)になると変わる(?)*知り合いに聞いた話なので、正確じゃないかもしれません。

賃貸の人

  • 解約する手もあり。そうすると無駄に家賃を払わなくて良い。その場合は家財の保管場所、引越費用、帰国時に新住居を探す手間と初期費用が必要。
  • 解約しないなら家賃を支払い続ける必要あり。(ただし使わない駐車場代など節約できる部分もあり)
  • 管理会社・大家さんに確認することも重要。

どちらにしても、家の維持管理が最大のポイントだと思います。「4ヶ月ほど家を空けた際に家中がカビまくって大変だった」というような話も聞きますし、適切に管理しないと帰国後に悲惨な目にあってしまうでしょう。

ここからは家の維持管理の方法としてどのような選択肢があるか、僕の経験などについてお伝えしていきたいと思います。

管理の方法

僕の場合、賃貸マンションだったので、賃貸マンションの管理について整理しましょう

思い切って解約するという手ももちろんあります。

確かに住んでる訳でもないのに家賃を1年間も垂れ流しにしとくのは抵抗ありますよね。でも解約するにしても結局まあまあなお金が必要になります(場合によっては家賃を支払い続ける場合に匹敵するかもしれません)

家財の保管場所の確保、家財の引越し費用(出国前と帰国後の2回分)、帰国後の新しい家を探す手間と敷金礼金などの初期費用などなどが必要です。

さらに意外と大きいのは心理的な要素です。帰ってきた時に家がある。あるいは家族にとっては戻ったらまた同じ小学校に通える・友達に再会できる、といった心理的な安心感はとっても大きいものだと思います。

そういったことを考えると、たとえ家賃を払い続けたとしても今の賃貸をキープしていくメリットは大きいのではないかと思います。

という訳で、ここでは家をどうやって維持管理するか、そのいくつかの方法についてお伝えしたいと思います。

家族に頼む

まず一番に思いつくのは家族や親戚にお願いすることでしょう。

家族であれば、究極のプライベート空間である家の中の維持をお願いすることもそこまで気にはならないでしょう。(それでもそもそも同居してるとかでなければある程度気をつかいますが、お互いに)

ただ、親だったり親戚が近くに住んでいないケースも多いと思います。僕の場合も、夫婦どちらの親も2時間程度離れたところに住んでいたので、高齢ということもありなかなか現実的じゃないな、というところでした。

十分に維持管理してもらうには月一(少なくとも2月に1回)ぐらいは来てもらう必要があり、ちょっと負担をかけすぎてしまうんですよね。

友人・知人に頼む

次に、友人や知人に頼むという手もあります。

これに関しては、先ほどの親や親戚に頼む場合と違って、多くの場合近隣に住んでいるでしょうから比較的依頼された側の負担が少ないというところがメリットですね。

ただし、家族ではなくあくまで友人なので、留守中に家の中に入られることが許容できるかというのが最大の懸念事項になります。

あとは何かトラブルが起きたときが面倒ですね。もちろん信頼できる人にお願いすると思いますが、仮に何か物がなくなったとき(実際になくなってなくてもそう感じたとき)、その人が実際に盗んでるかどうかに関係なくモヤっと感が残る可能性があります。

この辺りのことを考慮した上で、間違いなく信頼できるし、何かトラブルがあったときも問題がないという場合は有力な選択肢になるかもしれません。

業者に頼む

最後に、お金で解決する方法です。

結論としては、これが一番オススメで僕もこの方法を取りました。

僕自身今回の在外研究までこういうサービスの存在を知らなかったのですが、世の中にはいわゆる『長期留守宅サービス』なるものがあります。警備会社や家事代行サービス系の会社が提供していることが多いです。

サービス内容は会社や金額によってピンキリです。基本的には、見積りをお願いしたタイミングでどの辺まで作業してもらうか、頻度など詳細を詰めていくことになります。

上で説明した家族や知人に頼む場合に比べてお金はかかるでしょうが、これの良いところは業者はこういう留守宅管理の経験を十分に持っていることでしょう。例えば親に頼む場合、どの辺まで掃除や空気の入れ替え、水回りの管理をやってもらうのかお互いの認識がずれていることもあるため、その辺のすり合わせが必要です。

しかし、業者に頼む場合はノウハウと経験を持っているため、見積もり時の打合せで簡単に詳細を詰めることができます。また、多くの業者は作業のたびに報告書を送ってくれるので、渡航先でも家の状況をよく把握することができます。

家族に頼む友人・知人に頼む業者に頼む
コスト比較的少ない多少のお礼が必要月額利用料が必要
お願いのハードル低いやや高いなし
心理的抵抗小さい大きい小さい
依頼された側の負担大きい場合も比較的少ない関係なし
維持管理の質人によるが…人によるが…細かいサポート
家の維持管理を誰に頼むか

上の表で簡単に(かつ主観的に)それぞれの方法の評価をまとめました。

近隣に信頼できる家族がいる場合は家族にお願いするのが最もいい方法になるでしょう。しかし、僕と同じように家族にお願いすることが非現実的である場合は、専門業者にお願いするのが良い方法になると思います。

下記にいくつかの留守宅管理サービスの紹介と、僕の経験を書きますのでぜひ参考にしてみてください。

【オススメ】業者に頼む

留守宅管理サービスを2つ紹介します。

まずはセキュリティ会社として有名なALSOKが提供する留守宅サービス。大元が警備会社なだけあってセキュリティ面に重きを置いている印象を受けます。

やや費用が高いのが痛いところですが、防犯面での安心を買えるのは非常に大きなメリットでしょう。

次に紹介するのは家事代行のニチイライフが提供するサービスです。

これは安さが魅力です。月4000円程度で最低限の維持管理作業をお願いできます。(もちろん利用エリアや細かい作業内容や所要時間によります)

僕自身このサービスを利用していますが、結構融通が効きますし、作業のたびにメールで報告をくれるので安心しています。在外研究をしていると日本の天気や災害なんかの情報に疎くなりがちですが、台風がきたときなんかも連絡をくれて「様子を見にいきましょうか?」といった提案をしてくれたりしますので、そういう点も安心材料です。

下記のブログに実際に利用した方の感想が載っていますので、合わせて参考にされてはいかがでしょうか?

まとめ

日本の家の管理について、僕の経験や個人的にオススメの方法を紹介しましたが、いかがでしょうか。

オススメなのは業者にお願いすることです。

在外研究をするためには他にもたくさんの調整や心配事があるでしょうから、お金で解決できるところはお金で解決するのも大事なことだと思います。みなさんの参考になれば嬉しく思います。

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