みなさん、在外研究の準備進んでいますか?
この記事を見てくれているということは、在外研究申請が採択されたは良いけど準備することが多すぎて何から始めたらいいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、在外研究(特にオーストリア)のための準備作業をできる限り漏れの無いように挙げていきます。
「僕の場合は必要だったよ」というものもありますので、必ずしもみなさんに当てはまる訳ではないと思いますが、To Doリストなんかを整理するときの参考にしてもらえば幸いです。
この記事では海外渡航や移住に関する専門用語や手順等について説明していますが、内容の正確性は保証しません。僕自身専門家ではないので、正確な表現ではない可能性があります。正確なことは必ず渡航国の大使館や移民局のホームページ等を確認してください。この記事の内容によって生じた不利益の責任は負いかねますので予めご了承ください。
言わずもがな必ず要ります。有効期限をしっかりチェックしましょう。
ビザ取得などの色々な手続きで必要になります。在外研究期間が決定次第、受入先に依頼して作成してもらいましょう。
早いに越したことはありません。安い可能性が高いですし、選択肢も多いでしょう。オーストリアに渡航する場合は、何にも考えずに予約すると落とし穴にはまる可能性があるので以下の記事を参考にしてみてください。
飛行機の経路次第では途中でホテルが必要かもしれません。あるいは、渡航して直後は1, 2泊ホテルに滞在してゆっくりする方がいいかもしれません。
これは渡航先によりますが、在外研究目的で渡航する人はだいたいどの国に行くにしても必要なんじゃないでしょうか?オーストリアの場合は入国前に『Dビザ』を取得する必要があります。『Dビザ』取得に関するこの上なく詳しい解説記事は以下の記事をご覧ください。
ビザだけで済むなら良いのですが、国によっては長期滞在するために在留許可申請をする必要があります。オーストリアの場合もDビザで滞在できるのは6ヶ月までなので、1年間の在外研究のためには在留許可申請が必要です。色々な書類が必要になりますので、日本で準備すべきものをしっかり確認して、忘れずに準備しましょう。
これについては上記のビザや在留許可申請でも必要な場合がありますが、そうじゃないとしても加入しておく必要があるでしょう。海外の医療費は半端ないので、万が一事故にあったりしたときのために加入することを強くお勧めします。
通常の海外旅行とは比にならない大量の荷物が発生しますので、大きくて軽く丈夫なスーツケースが必須です。僕もこれを機に新しいスーツケースを買いましたけど、中身詰めまくって重いのに動かしやすくてびっくりしました。移動の苦労がめちゃくちゃ軽減されます。
日本の家をどうするのか。賃貸の場合、キープしておくのか引き払ってしまうのか、なかなか悩みますよね。賃貸マンションの管理については以下の記事を参考にしてみてください。
在外研究ではものすごくお金がかかります。大学からの援助があるにしても、最近の円安の影響もあり家計が火の車になるのは目に見えています。そんな中、使わない車の維持費ってバカになりません。もちろん個人個人の状況によりますが、車を手放しても良いタイミングなのであれば売却するのも手です。ついでに月極駐車場の解約や、大学の駐車場利用停止もあわせてやると良いでしょう。
家の管理の仕方次第ではありますが、こういうインフラもできるだけ整理した方がいいでしょう。
NHKって結構毎月お金払ってるんですよね。海外転居の場合は受信契約の解約が必要ですので、ここでも不要な出費を減らしましょう。
これも同じく、無駄に毎月出費することのないように解約しておきましょう。
毎月定期購入しているものや新聞など購読しているようなものがあれば、解約するか停止手続きを取りましょう。誰もいない家に持ってこられてもお互い困るしね。
海外あるあるですけど、海外の医療費はアホ高いです。お金の問題以外にも治療技術・医療設備の問題や意思疎通の問題があります。なるべく海外の病院にお世話にならなくて良いように、出発前にしっかり悪いところは治しておきましょう。特に歯はしっかり整備しておきましょう。
不在の間に重要な手紙が届くかもしれません。実家など信頼できる場所に転送手続きをしておけば、もし対応が必要なものが送られてきたとしても安心ですね。
不運にも在外研究中に免許の有効期限が切れるような場合には、事前更新ができますので渡航前に更新手続きをしましょう。
これは別にやらなくても大丈夫ですが、在外研究を一つの機会と捉えて財布を身軽にしても良いのではないでしょうか。
現地に持って行く予定がない、かつ家にそのまま置いておくのは危険なものをどこかに避難させましょう。実印とか通帳とか現地に持って行かないカードとか。避難場所は実家でも良いし、場合によっては銀行の貸金庫なんかでもいいかもしれません。
いわゆる住民票を抜く(除票)手続きになります。原則1年以上海外に滞在する場合に行う手続きなので、在外研究の場合非常に微妙ですが、やらないと(住んでいないのに)住民税がかかったり良くないこともありますので、やっておいた方がいいのかなと思います。詳しくは役所の窓口で相談してみるといいでしょう。
めちゃくちゃ重要ポイントですね。在外研究中を快適に過ごせるかどうかはこれにかかっていると言っても過言ではないでしょう。受入先の大学へのアクセス、(子供を連れて行くなら)小学校などへのアクセス、買い物する場所や中心街へのアクセス、治安、家賃など考えるべきことがたくさんあります。納得する家を選ぶためにも早めに情報収集しましょう。
場所によるとは思いますが、現地で車に乗る可能性がある人は持って行くといいでしょう。国際免許の取得自体は超簡単です。
海外に現金を大量に持って行くのは難しいし、何よりも現地での買い物に現金ばっかり使うのは面倒ですよね。かといってクレカだと結構な手数料が乗ってレートが悪くなっちゃうから、日常的に使い続けるのはちょっと。。現地で使えるデビッドカードを持つのが一番オススメなんですけど、いずれにしても日本の銀行から送金する術を持っていないといけません。よく色んな人がお勧めしてる送金方法の『WISE』ですけど僕も使っています。参考にしてみてください。
現地で電話やインターネットを使うために必要です。基本的には物理SIMの方が安いと思いますが、e-SIMはネットで完結できる手軽さが魅力です。ただe-SIMだと電話が使えずデータ通信のみだったりするので、各会社のサービス内容をよくチェックしておきましょう。
こういうグッズは通常の海外旅行よりもより多く必要になります。海外旅行は慣れてるからと油断せずに必要そうなものや数を考えておきましょう。まあだいたい現地でも買えますけどね。
現地での暮らしをスムーズに始めるために色々と情報収集が必要です。住民登録のやり方、交通機関の乗り方や年パスの種類、銀行口座開設に必要なもの、その他日々の暮らしの情報など事前に調べておくと良いと思います。
渡航先やそれぞれの生活スタイルによると思いますが、必ず「日本から持ってくればよかったー」というものが発生します。こういう事態を完全に防ぐことはできないと思いますが、情報収集してできる限り対応できるようにしておくと良いと思います。ちなみに僕の場合、サランラップやお弁当用のシリコンカップやおかずを小分けにするやつ、なんかは生活を始めてから「あったらいいなー」となりました。
季節外の衣類やすぐには要らないものとかは別送品として送ってしまう方が楽です。というかスーツケースで持って行くには限界があります。空輸だとすぐ着きます。船便だと3ヶ月ほどかかることがありますが、空輸便に比べたら超安いです。
現地の学校に編入できるのか、日本人学校やその他の国際学校はあるのか、事前に調べて準備する必要があります。ウィーンの場合は日本人学校があります。
日本人学校では日本の教科書が使われていますが、行く都市やタイミングによっては海外子女教育振興財団(JOES)というところにお願いして自分で手配しないといけません。日本人学校側が手配してくれる場合もあるかもしれませんので、この辺も要確認です。
在外研究に行く間はどうしても日本でやってた習い事には行けません。多くの習い事で休会という手続きができるはずで、戻ってきたときに入会金なしで再開できたりすると思いますので、事前に相談しましょう。
子供によっては定期的に通院して薬をもらっているというケースもあると思います。事情を説明すれば、1年分の薬を処方してくれたりすると思いますので、小児科等で相談してみましょう。
児童手当は日本に居住している人が対象なので、住民票を抜く際に児童手当も抹消手続きをしないといけません。
他にも人によっては必要なものとかあるでしょうけど、とりあえず思いつくものを挙げていきました。
山ほど準備すること、考えるべきことがあるかと思いますが、一つずつ潰していくほかありません。
がんばって準備を進めていきましょう。僕のリストが少しでも参考になればうれしいです。