オーストリアの健康保険についての経験に基づく解説【在留許可申請に必要】

【サムネ】健康保険

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この記事では海外渡航や移住に関する専門用語や手順等について説明していますが、内容の正確性は保証しません。僕自身専門家ではないので、正確な表現ではない可能性があります。正確なことは必ず渡航国の大使館や移民局のホームページ等を確認してください。この記事の内容によって生じた不利益の責任は負いかねますので予めご了承ください。

この記事では、オーストリア在留許可申請に必要な健康保険について語りたいと思います。

僕自身の在留許可申請準備の中でも、まあまあ時間のかかった項目です。(実際の手続き等に時間がかかった訳ではありませんが、色々調べるのに時間がかかった)

何かしら参考にしてもらえると幸いです。

健康保険加入が在留許可申請に必須

さて、オーストリアの在留許可申請ですが、旅行保険ではなく現地の健康保険への加入が必要です。

在外研究(Sabbatical)の場合、渡航時にDビザを取得していると思います。Dビザ取得に際しては「旅行保険」で大丈夫なのですが、半年以上滞在する予定の人は渡航後に在留許可申請が必要になり、そのときに「健康保険」への切り替えが必要になります。

下記、OeADのサイトには『オールリスクをカバーする健康保険の証明を提出する必要がある』旨の記載があります。

OeADホームページ

てことで、Dビザを持って入国している人も在留許可申請に際しては改めて現地の健康保険に加入する必要がある訳ですね。

ではこれ以降は、どんな種類の保険があるのか、ということを説明していきましょう。

公的保険ÖGKか?民間保険か?

保険の種類としてざっくり分けると『公的保険ÖGK』と『民間保険』の2つがあります。

『ÖGK』とはオーストリア健康保険基金の略で、日本で言うところの国民健康保険みたいなものです。

オーストリアで雇用されていて収入がある人は自動的に加入します。無収入の人は自動的には加入されないので、自主加入ということで自分で手続きをする必要があります。

サバティカルでオーストリア滞在する人は、基本的に現地の大学との雇用関係はないでしょうから、ÖGKに加入する場合は自分で手続きをすることになります。


在留許可を申請する上では、ÖGKではなく民間保険に加入するという手もあります。現地で雇用されない人はコストや手続きの簡単さなどを考えると基本的にこっちになるかなと思います。

なぜなら、ÖGKは公的なものだから保険料は安いのかなと思いきや、まあまあ高い、、いや結構高いんですよね。

ÖGKと民間保険の違いを下の表に簡単にまとめましたので、見てみましょう。

ÖGK民間保険
手続き国内居住が必要。
(場合によっては)事務所に行く必要あり
基本オンライン完結
保険料526.79€/月
家族を扶養に入れるなら家族分をこの金額でカバー
会社によるけど100〜200€/月ぐらい
原則この金額×人数分
病院での支払いe-cardによって現地支払いなし建替→事後請求が基本
使える病院公的保険対応の病院・医師基本どこでも行ける
在留許可申請OK会社・プランによる

保険料が結構違いますよね。ÖGK自主加入の場合、月に約10万円近い(現時点レート:173円)お金がかかります。はっきり言ってサバティカルで滞在してる人にとっては無理な金額じゃないでしょうか。

自主加入のコストについて書かれたページはこちらです↓

民間保険との大きな違いでÖGKでは家族を扶養に入れる(条件あり)ことができるので、その点考慮するとまあまあ同じぐらいにはなりますね。4人家族ならかかる費用はほぼ民間保険と変わらないでしょう。

扶養について書かれたページはこちらです↓

もう一つ大きな違いは、保険の種類で行ける病院が変わることですね。公的保険対応とそうじゃない病院・医師にはっきり分かれているので、特にÖGKの場合は公的保険対応の病院にしぼって行く必要があります。

民間保険なら基本どの病院に行ってもいいですが、その場での建替支払いが必要で、後から事後請求しないといけません。

基本的には公的保険対応じゃない病院の方がゆっくり時間をかけて丁寧に診察してくれるそうです。公的保険の病院に行く人が多いので、公的保険対応病院では予約が取りづらい、待ち時間が長い、みたいなこともあるようです。

(僕は幸いにも病院に行くような事態にはならなかったので、この辺のことを実感することはなかったですが。。まあ病院なんて行く必要ないに越したことはないですね。)

オススメの保険(というか僕が選んだやつ)

さて、最後に実際に僕が加入した保険とその経緯についてシェアしようと思います。

僕が最終的に加入した保険はCare Concept社の『Care Austria』という保険です。

Care Conceptはドイツのボンに本社がある保険会社です。ドイツを中心にヨーロッパに滞在する旅行者やワーホリ、学生、研究者向けの保険商品を展開しています。いくつかのプランがありますが、中でもオーストリアに特化した『Care Austria』というプランがあります。

僕は色々と迷った挙句これを選びました。以下にいくつかの理由を説明します。

まず僕の場合は、そもそもオーストリア渡航前にDビザを取得しました。その際、Dビザ取得に合う旅行保険ってことでホスト大学から勧められた『FeelSafe』に加入しました。

Feelsafeの話では、当初1ヶ月程度は旅行保険に入っておき、在留許可申請の際に健康保険に切り替えればいい、という話でした。しかしこのFeelsafeの健康保険が思いの外高かったのですよ!

いざ健康保険に切り替えようかという時に担当者に問い合わせたところ、僕の場合は「Feelsafe 35+」というプランに入る必要がありました。家族も全員(子供も)「35+」のプランに入らないといけないってことで、1人約200€/月、家族だと800€/月かかるって話でした。

これは高い!すまん、Feelsafe!俺には月に800€払う金はない!

という訳で上記のCare Austriaに行きついた訳ですね。

Care Austriaの保険料はいくらかというと、Care Austriaのスタンダードプランだと95€/月で、上記のFeelsafeと比べて半額程度になりました。

また、Care Austriaの場合、日本語対応可能な代理店を通して手続きが可能で、これが結構ありがたかったのも選んだ理由としてはあります。

下のメディカルディヒはCare Conceptの正規代理店が運営しているサイトで、日本語での手続きサポートを受けることができます。僕のように、加入にあたって「自分だったらどのプランになるのか?」「家族の分はどうしたらいいのか」などなど疑問を解消したい人にとっては助けになると思います。

『Care Austria』では、オーストリア以外のシェンゲンエリアに滞在している間も補償を受けることができます。(諸条件あります)

また、一番(?)重要なポイントですが、『Care Austria』は在留許可申請にもちゃんと対応しています。実績として、ちゃんと僕の在留許可申請時に何の問題もなく受け付けてもらえました。

ちなみに上で触れた『Feelsafe』も在留許可申請に対応しているそうです。

以下のリンクはウィーン市のホームページですが、OeADのサイトでもこのリンクが民間健康保険リストとして紹介されています。複数の保険会社がリストアップされているので、気になる人は覗いてみてください↓

まとめ

いかがでしょうか?

在留許可申請の準備はどれも大変ですが、どの保険に入ればいいのか?問題は僕の場合は結構悩ましい問題だったので、同じような状況にある人にとって少しでも参考になれば幸いです。

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