夏場にウィーンに行く人にはぜひ行ってみてほしいところがあります。
それが今回紹介するRathausplatz(ラートハウスプラッツ)のFilmFestibalです。
Rathausはまあ観光地ではあるのですが、FilmFestibalはいわゆるザ・ウィーンな観光スポットという訳ではないので、そういう意味では通っぽさが出るかもしれないので一度行ってみるといいのではないでしょうか。
この記事では写真を交えながら雰囲気や行き方などをお伝えしますので、参考にしてみてください。
Rathausとはドイツ語で市庁舎のことです。Platzは広場を意味するので、Rathausplatzとは市庁舎広場ってことですね。
ウィーン市庁舎はそれ自体がウィーンの観光シンボルの一つです。市庁舎前の広場では、夏には音楽フェスティバルで、12月にはクリスマスマーケットで、冬にはスケートリンクで多くの市民が楽しみます。
見てくださいよ!市庁舎ですよ、これ。きれいすぎでしょ。
この市庁舎は、ドイツ出身の建築家フリードリヒ・フォン・シュミットの設計により1872年から1883年に建設されました。ネオゴシック様式の建築の中でも非常に重要なものとのことです(超受け売り)
ヨーロッパ旅行に来た日本人にとっては「これこれこういうのが見たかったんだよー!」というヨーロッパ臭プンプンな観光シンボルであります。
FilmFestibalとは、このRathausplatzで開かれるお祭りで、『音楽祭』とでも言えばいいのかなと思います。名前はFilmFestibalなので『映画祭』でも良いのですが、上映されるものは基本音楽に関するものです。ライブやオーケストラコンサート、オペラの録画が超ドデカスクリーンで上映されるのです。
特別入場料のようなものは必要ありません。誰でもフラっと訪れて好きに過ごすことができます。もちろん飲食にはお金がかかります。(カード使えます!)
開催期間は毎年7月と8月で、その間毎日(!)開催されています。上のHPから演目スケジュールを確認できますので、興味がありそうなものが上映される日を選んで見に行ってみるといいでしょう。
また、大人向けの作品はだいたい毎日夜9時前後から上映されますが、子供向けのものもあり、これらは夕方だとか昼間の時間帯に行われています。
ちなみに当たり前ですが映画館とは違って屋外で上映されるため、出入りは自由です。ただ日にはよるでしょうけど結構席は埋まるので、真ん中あたりにいると途中退席するのは若干気がひけるかも。。
毎日この規模のイベントをやってるっていうのがスゴイですよねー。別に上映される作品を見なくてもご飯を食べたりお酒を飲んだりするだけでも楽しめると思います。この下の写真を見てもらうとわかりますが、広場にたくさんのスタンドが並び、ここで料理やお酒、アイスクリームなど買うことができます。
一般的なレストランよりも安いですし、世界中の色んな料理を提供するスタンドが並ぶので、ちょっと雰囲気の違う食事を楽しめるのもこのお祭りの大きな魅力だと思います。
シュテファン大聖堂のあるStephansplatzからも、オペラ座があるKarlsplatzからも全然歩いていけます。歩いて行く途中にも王宮だったり庭園があったりするので、個人的にはのんびり景色や建物を見ながら歩いていくのをお勧めします。
トラムや地下鉄などでももちろん行けます。リンク沿いならトラム「1」「D」などいくつかの路線でRathausplatz付近まで行けます。
ここからは僕がいったときの写真を交えて、雰囲気をお伝えできればと思います。超楽しいですよ!
まず市庁舎です。上でも写真を載せましたが、こちらは斜め横からの写真です。
美しすぎる!!
中央尖塔の高さはなんと98m。尖塔の先端には「ラートハウスマン」という旗を持った騎士の像が設置されています。この像をいれると105mにもなるらしいです。もう本当これ見るだけで十分観光ですよ。
広場にはこんな感じで小さなスタンドがたくさん並びます。多分20店近く出店されてるのではないかと思います。伝統的なオーストリア料理だけでなく、アメリカンなハンバーガー屋やメキシコ料理、クロアチア料理、中華料理や日本料理まで様々な国の料理を楽しめます。詳細は上記HPで確認できます。
いわゆるフードコート的なシステムで、どこで食べても大丈夫です。空いてる席で食べましょう。感覚としては土日は大変混みます。席は見つからないと思ってくださいww
まあどこかでは食べれますよ。
食べ終わったら係の人が片付けてくれるか、食器を返す用の棚がありますのでそこに返却しましょう。
ビールスタンドもあります。Ottakringerというウィーンに醸造所をもつビールメーカーですね。見ての通りたくさんの種類のビールが選べてテンション上がりますね!
夜が近づいてくるとだんだん席が埋まっていきます。しっかり見たいなら早めに席を確保するといいでしょう。
こんな感じで結構席は埋まっています。この日はオペラが上映されてました。
言葉はぜんぜん分かりませんが雰囲気重視で楽しめました。日によってはクラシックコンサートや普通のクラシックじゃない音楽ライブなんかも上映されるので、上映スケジュールをチェックして行ってみてください。
こんな楽しいRathausplatzのFimFestibalですが、近隣にも見所はたくさんあります。
FilmFestibalと合わせてついでに訪れれば満足度Max間違いなしです!
市庁舎広場の南側には国会議事堂(Parlament)があります。
1883年に完成したこの国会議事堂はまるで神殿かのように美しく、いつも多くの観光客が集まっています。前庭にあるアテネの噴水の彫刻なんてもはや美術館レベルです。
市庁舎と向かい合うようにある立派な建物がブルク劇場(Burgtheater)です。移動したり戦争後に再建されたりしてますが、そのルーツは1741年にまで遡り、非常に歴史ある劇場です。
ホールには『接吻』で有名な画家クリムトの天井画があります。舞台装置や美術や歴史を紹介するガイドツアーもありますので、一見の価値ありです。
(ちょっと写真がなくて申し訳ないですが)ヴォティーフ教会は市庁舎広場の北側にある2本の尖塔が特徴的なネオゴシック様式の教会です。ウィーンではシュテファン大聖堂に次ぐ2番目の大きさの教会ということですが、ここの魅力はステンドグラスの美しさ。
ぜひ内部に入ってその美しさを堪能しましょう。(月曜日は閉まっているので注意)
いかがでしたか?
美術館巡りやコンサートで音楽を楽しむのもウィーンの素晴らしい楽しみ方ですが、時にはRathausplatzのFilmFestibalで一味違う時間を過ごすのもよいのではないでしょうか。お勧めです。