クロアチアは意外にもおいしい料理がたくさんある国です。内陸部にあるヨーロッパの国と違い、海に面しているおかげで海産物にも恵まれています。
個人的にはクロアチア料理の多くは日本人の舌に合うと思います。
この記事では、クロアチア、特にザグレブで食べることができるクロアチア料理をいくつか紹介し、それらを食べることができるお勧めのレストランについてもいくつか触れたいと思います。
クロアチアにはいくつかの伝統的な郷土料理があります。これらを食べること自体がクロアチア旅行の大きな目的の一つとなるでしょう。そのぐらい美味しい料理がそろっています。
以下にいくつかの代表的なものを紹介したいと思います。
ザグレブを訪れたら必ず食べてほしいのが、このZagrebački Odrezakザグレバチキ オドレザックです。
ヨーロッパでは各地でそれぞれに特徴的なカツレツ料理(シュニッツェル)があります。有名どころではウィーンのヴィーナーシュニッツェルですかね。
ここザグレブにもザグレブ風シュニッツェルともいうべき料理がありますが、はっきり言ってシュニッツェルならザグレブが一番うまいと個人的には思います!
ザグレバチキ オドレザックは中にハムとチーズが入っていることが特徴で(まあただのハムカツだと言われればそうなんですが)、これが他のシュニッツェルにはない味わいを演出してくれます。
下の写真はレストラン『PRUGER』で提供されているザグレバチキ オドレザックです。これで確か2皿分だったと思います。
ここのザグレバチキ オドレザックは平たくハム・チーズ・豚肉が重なっていますね。お店によってはハム・チーズを豚肉で巻いたような形状をしていることがあります。(そっちの方が一般的か・・)
ザグレブに行ったらぜひ食べてほしいです!ちなみにメニューには例えばヴィーナーシュニッツェルなど他地域のものもありますので、Zagrebački Odrezakザグレバチキ オドレザックと注文することをお忘れなく。
海に面するクロアチアでは多くの魚介が味わえます。海沿いの街ほどではありませんが、ザグレブでもいくつかの魚介料理を楽しむことができます。
その一つがこのイカ墨リゾットです。
正直に言うと、僕は滞在中終ぞ食べることができませんでした。どの店に行ってもことごとく「今はない」と断られてしまい、時期が悪いのか運が悪いのか味わえないまま旅を終えてしまいました。
ただ、イカ墨ではないですがリゾット自体は食べることができて、その美味しさは保証します!
こちらも魚介料理の一つですが、タコのサラダです。海からくる塩味と歯応えが魅力のタコがふんだんに使われたサラダです。
こんなのうまいに決まってるでしょ。
前菜にちょうどいいと思いますが、意外とボリュームあることもあるので誰かと一緒ならシェアすることをオススメします。
クロアチアには独自のクロアチア料理がないと言われる中で、これぞ伝統料理という逸品です。その名もŠtrukljiシュトゥクリ。
見ての通りラザニアやグラタンに似た料理で、薄く伸ばしたパスタの生地にチーズや卵などをはさみオーブンで焼いたものです。
熱々の状態で出てくると思いますので、火傷しないように気をつけてください。チーズがふんだんに入っていますが味はそこまでこってりしてはおらず、むしろ柔らかな印象です。すこしデザートっぽいというか卵プリンのような風味も感じます。
しかしこの写真のように1人前は結構ボリューム多い上に、最後の方は若干くどくなってくるので、お腹が減っている時に食べることをお勧めします。もちろんシェアするのもアリだと思います。
また、シュトゥルクリはスイーツの一面もあります。あとで書きますが、シュトゥルクリ専門店ではスイーツタイプのものも含めて色々な種類がありますので、好きな味を探してみるのも楽しいかもしれません。
クロアチアのB級グルメだと言われているćevapčićiチェヴァブチチですが、言うなれば福岡焼き鳥の豚バラのような味わいです。
価格的にもお手頃ですし、メインディッシュに少し足りないときとか、お酒のつまみなんかにちょうどいいようにも思います。
『小型のケバブ』とかいう意味らしいこの料理、ジューシーでワイルドなお肉の味にやみつきになってしまうかもしれません。
まずお勧めしたいのは『PURGER』です。
ここは観光の中心部イェラチッチ広場あたりからは少し離れていますが(徒歩8分ほど)、伝統的なクロアチア料理を提供してくれる老舗レストランです。このレストランの大きな特徴はなんと言ってもこれです。
日本語のメニューがある!
英語メニューがあれば十分だよ、という人もたくさんいるでしょう。ぼくもまあ英語があればだいたいは分かるし、最悪スマホさんにがんばってもらえばいけるでしょ、と思っていました。
ですが、実際に日本語メニューがあると思いのほか楽です。いや、超楽ちんです!
特に子供連れだったりすると、あれ何?これ何?とどんどん聞かれて注文は決まらないし、ウェイターは来るしでまあまあストレスだったりしたんです。日本語メニューがあれば子供達に任せて放っておけるんです。
このメリットはでかいですよ!
しかも『PURGER』は料理の味もちゃんとおすすめできます。上の写真にも載っていますがザグレブ風カツレツはとっても美味しいし、イカのリゾット(イカ墨ではない)も絶品でした。
ぜひ行ってみてほしいレストランです。
このレストラン『Nokturno』のお勧めポイントは景観とロケーションです。
『Nokturno』は観光中心地のほぼど真ん中、ドラツ市場から北側の階段を登った先にあるゆるやかな下り坂の路地にあります。
この狭い下り坂の路地。路地っていいですよね〜。海外の情緒あふれる路地好きな人多いのではないでしょうか。
良い感じのテラス席でしょ。
この路地の上にテラス席が階段状に並んでおり、とても雰囲気がいいです。大聖堂も見えるこのテラス席はやはり大人気でお昼時は多くの観光客で賑わっています。テラス席で食事したいのであれば、少しピークタイムからずらしていくことをオススメします。
もちろん店内の席もあります。テラス席が人気のおかげか、店内はわりと空いていたりしますので店員さんに声をかけてみてください。
料理ももちろん美味しいです。ザグレブ風カツレツやタコのサラダなどなど、郷土料理もしっかり食べられます。
このお店は、上で紹介したシュトゥルクリ(Štruklji)の専門店です。その名も『La Štruk』です。
場所は先ほど紹介した『Nokturno』のほぼ向かいにあるお店です。シュトゥルクリは上で紹介した通りの料理なので、料理に関する紹介は省きます。このお店の魅力はもちろんシュトゥルクリ自体にもあるのですが、もう一つはお店の雰囲気です。
店に入ると店員さんに「店内の席か、テラス席か」と聞かれると思いますので、ぜひ「テラス席で」と答えましょう。店の奥の方に行くと、内庭というか建物の内部に庭のような空間があります。ここの雰囲気がとっても素晴らしいんです。
冬だと寒くて雰囲気なんか感じれないかもしれませんが、夏の青い空との組み合わせは最高です。
まあ冬は冬で、寒い中熱々のシュトゥクリを食すのも趣があっていいかもしれません。いずれにしても、一度訪れてみて損はないお店だと思います。
クロアチア・ザグレブでのお勧め郷土料理やレストランについて、ぼくの経験をもとにまとめてみましたがいかがでしょうか。
個人的にクロアチア料理はどれも本当においしく感じました。ここで挙げたレストランも実際に行って満足度が高かったので、ぜひ行ってみてください。少しでも参考になればとても嬉しく思います。